FC2ブログ

ドイツでサブ3 | フルマラソン3時間切りを目指すドイツ在住会社員の練習記録。とドイツ的日常。

【熟読!ダニエルズ理論その3】真のTペースはいつも一つ!?

ダニエルズ・ランニングフォーミュラ(第三版)を熟読してみたシリーズ第3回!ダニエルズ理論の解説や、名匠ダニエルズ氏の名言を紹介します。


今回はTペース(Thresholdペース、LTペース、閾値ペースとも)についてのお話。


Tペースってどんなペース?


ダニエルズ理論におけるTペースの定義を列挙するとこんな感じ↓


  • 心地よいしんどさのペース
  • 練習で確実に20分~30分維持できるペース
  • 十分に調整をしたレースで60分維持できるペース(エリートランナーのハーフマラソンペース)
  • 十分にトレーニングを積んだランナーのVO2Maxの86~88%
  • 同じく最高心拍数の88~90%
  • 未熟なランナーでも最高心拍数の80%以上

なるほど。よくわからんw


そんなに難しいこと考えなくても、適切なレース結果があれば、計算機が一発で出してくれます(→ダニエルズランニング計算機)。


でも待てよ?これが本当に僕の私の正しいTペースなんでしょうか?計算機の結果が唯一の正解?ファイナルアンサー?


アドバンスト・マラソントレーニングと比較してみる


ダニエルズ・ランニングフォーミュラと並んでメジャーなマラソン指南本、『アドバンスト・マラソントレーニング』。この中にもLT走は登場します。曰く、


  • 15kmからハーフマラソンのレースペース(初心者は15km、上級者はハーフ)
  • 最高心拍数の82~91%

ふむふむ。試しに、両者が提唱するLTペースを比較してみましょう。アドバンスの方は本に載っている表から引用、ダニエルズの方は計算機使用。どちらも15kmのレースタイムから算出。


15kmタイムTペース(アドバンス)Tペース(ダニエルズ)
45:003:003:04
50:003:203:23
55:003:403:43
01:00:004:004:02
01:05:004:204:21
01:10:004:404:39
01:15:005:004:59

おお、けっこうシンクロしてますな。でも微妙に異なります。ついでに20kmでもやってみましょう↓


20kmタイムTペース(アドバンス)Tペース(ダニエルズ)
01:04:003:023:02
01:10:003:193:19
01:18:003:423:40
01:24:003:593:55
01:32:004:224:16
01:38:004:394:33
01:46:005:014:53

おおおw1時間10分までは完全一致wその後は少しずつダニエルズの方が速くなります。基本的にこの2つは似ているみたいです。


マイナー理論「FIRST」と比較してみる


Run Less, Run Fasterという本があります。アメリカのファーマン大学にあるランニングコーチ&研究グループFurman Institute of Running and Scientific Training (略してFIRST)の3名による共著。


米アマゾンでは137件カスタマーレビューがついているので、けっこう有名なのかしら?ちなみにダニエルズ・ランニングフォーミュラ第二版は160件、第三版は45件です。ランニングフォーミュラのついで買いだったのですが、面白かったです。詳しい内容紹介は他日に。


ここではFIRST理論とダニエルズ理論のLTペースを比較してみましょう。


5kmタイムショートTミドルTロングTダニエルズ
16:003:223:323:413:28
18:003:463:564:053:52
20:004:104:204:294:16
22:004:344:444:534:40
24:004:585:085:175:05
26:005:225:325:415:28
28:005:465:586:075:53

※なお、FIRST理論では全てのトレーニング強度を5kmのレースタイムから算出します。ダニエルズ理論では、フルマラソン用には5kmのVDOTは使うべきでないとされているので、対照的ですね。


ご覧のとおり、FIRST理論では3種類のLTペースを提唱しています。それぞれに適切な距離はこんな感じ↓


  • ショート:3~5km
  • ミドル:6~8km
  • ロング:10km程度

距離的にFIRST理論のショートTが、ダニエルズのTに相当しそう。そう考えるとFIRSTのTペースは一段と速いです。


また、ペースを落として長く走るミドルT、ロングTを提唱しているのも、FIRST理論の特徴です。


真のTペースはいつも一つ!


ここでダニエルズさんが一言物申したいそうです。拝聴!


私のテンポ走の定義は、一定の時間をTペースで走り通すというものだ。例えば緩いペースからTペースまで徐々にペースを上げていくような練習では、全体のうち本来のTペースで走った部分だけがテンポ走である。20分間安定してTペースで走る練習こそ、真のテンポ走と考える。


がびーん!(古いわ)
真のテンポ走(true tempo runs)!重いお言葉ありがとうございますっ!


はい、つまりこれによれば、Tペースはあくまで一つ。本来のTペースを落として長く走るのは、真のテンポ走とは呼べないのであーる。FIRST理論に真っ向抗議だー!


あれ?でも待てよ?


Tペースのバリエーション?



これ、ダニエルズさんによるVDOT理論の解説記事なんですが、このサイトの一番下に、「走行時間ごとのテンポペースのバリエーション」という表が載っているんです。


テ ン ポ ペ ー ス の バ リ エ ー シ ョ ン だ と!?


VDOT50の部分だけ、表を抜き出してしてみます↓


走行時間Tペース/km
20分4:15
25分4:18
30分4:21
35分4:22
40分4:24
45分4:25
50分4:26
55分4:27
60分4:29
60分(Mペース)4:31(Mペース)

これつまり、ペースを落として長く走るのもTペース走の一種ってこと?あっれ、矛盾してない?常に一つの決まったTペースで20分間走るのが、真のTペース走なんじゃなかったっけ??


答えは闇の中


正直、この「テンポペースのバリエーション」という表の出所をいぶかしんでいます。


ランニングフォーミュラ第三版の中には一切出てきません。それを示唆するような記述も見受けられません。


上記サイトの文章を熟読してみたんですが、内容はVDOT理論に関する一般的な説明で、特筆すべきことはありません。ランニングフォーミュラに書いてあることと一緒です。


肝心の「テンポペースのバリエーション」に関する説明がどこにも見当たらないのです。表だけが、ひょっこり載っている、という。


もしかして、ランニングフォーミュラの第二版には説明があったりするのでしょうか?(お持ちの方の情報提供歓迎いたしますm(__)m)


個人的には、バリエーションがある方が練習に広がりが出てみんながハッピーだと思うんです。しかし原典で本来のTペース強度(true T intensity)で走ることをあれだけ強調しているので、ダニエルズ原理主義(なんだそれ)の立場をとるならばこれを正とすべきなんだろう、と今のところ思っています。


はいっ、というわけで、Tペースにまつわるエトセトラ♪、をおおくりしました。(パフィー。。。)
綺麗な結論は無いのですが、Tペースというやつは何とも議論の尽きない話題だなと思うのでありました。
さてあなたはダニエルズ原理主義?それとも自由主義?はたまた異教徒アドバンス主義?
にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ
にほんブログ村


関連記事
スポンサーサイト



Posted by Taka on  | 2 comments  0 trackback

にくったハムの調子

ハムストリングをにくった(肉離れした、のスーパーローカル方言)せいで絶賛ランオフ中のTakaでございます。

5日経過。日に日に良くなっています。

立ったままズボン履けるようになりましたw

階段を両脚使って普通に上り下りできるようになりました。

今日は初めて一度も痛みが走りませんでした。進歩だ。

でもまだそろりそろりと歩いてます。少しでも無理をすると痛みが走ること請け合いです。



フランクフルトマラソンの位置づけを、勝負レースから通過点に切り替える方向で考え中。決してネガティブな意味じゃなく。

故障はそれほど重要じゃない。長期的にさらなる高みを目指すために、土台作りから本気で取り組もう、という非常にポジティブな方向転換。

一連のダニエルズ熟読記事には、実際にはダニエルズ式は(まだ)採用しませーん、というオチが実は待っている。

ゆーても、まだマラソン初心者。基礎を固めましょうって話。いずれ詳しく。

にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへ
にほんブログ村

Posted by Taka on  | 2 comments  0 trackback
該当の記事は見つかりませんでした。